栃木県を中心に住宅などの建築物の基礎工事を行う栗崎建設様。基礎工事に使う建築資材の運搬用にE-cat kitをご導入いただきました。
インタビュー前に実際に作業現場を見せていただき、運搬する生コンクリートの重さに驚くとともに、建築現場には大変な重労働があることを再認識しました。
今回は一人親方として現場を回す栗崎さんに、E-cat kitの利用状況を伺いました。
ーまずは御社の事業について教えてください。
住宅などの基礎工事を多く請け負う建築会社です。文字通り地面と建物のつなぎ部分にあたる基礎の部分の工事をやっております。基礎工事でしっかりした土台を建てないとその上に建てる建物が不安定な状態になるので、建物の工事には重要な工程です。
ーEcat導入前に抱えていた現場課題はどんなものでしたか?
今回見ていただいた初期段階の作業としては、基礎となる生コンクリートをミキサー車から排出したものを運び、現場に流し込んで表面をならし、専用の器具で整えたものを時間をおいて固めます。
通常であれば2〜3人でやる作業なのですが、作業員が集まらなければ1人ですべての作業を実施することもあり、生コンクリートの運搬はかなりの重労働です。特に夏場は辛いですね。どうにか楽にならないかなぁと思っていました。
建設業界全体でも重量物の運搬のシーンで作業員不足は課題になっているかと思います。人口も少なくなっているし、私も夏場なんかは一人で作業をしていると倒れそうになってしまいます。
ー重量物の運搬についてなにか自社で取り組みをしていましたか?
昔からこのやり方なので特に課題感を持って労力省略のために何かやろうとしていたことはなく、スムーズに運べるようタイヤの空気圧をパンパンにしていたくらいですね。
ですが、年々しんどくなってくることもあり作業自体はもっと楽になったらいいなとはいつも思っていました。
現場作業を畑の違う職種の友人に手伝ってもらうことも多く、専門外の方に重労働をさせるのも申し訳ない気持ちもあります。
他社が出している電動一輪車も気になってはいたのですが、価格感もありなかなか気軽に購入できるものではないので、特に購入検討もしていない状況でした。
ーEcat-kitを知ったきっかけや、導入の決め手はなんでしたか?
一年ほど前に関口金物というところの展示会で実機を見かけたのがきっかけです。
それ以前にも実はモノタロウのHPでも製品情報は見ていて、こんな便利なものがあるのか、欲しいなぁとは思っていたのですが、価格の問題もあり購入を躊躇していたのが正直なところです。
大きな会社でもない限りなかなか勇気のいる価格感ではあるかなと思います。
ただ実物を手に取ってみるとやはり性能は高く、これがあれば作業はかなり楽になるだろうと確信しました。展示会でE-catを担当していた代理店の方にもよくしていただいたこともあり、購入を決心しました。
ー導入前に懸念点や引っ掛かるポイントはありましたか?
生コンクリートを扱っている作業の特性上ホイールが結構汚れることが多いので、水洗いなどにどれだけ耐えられるかが懸念でした。
実際に使ってみるとバッテリーなどを濡らさないように多少気を使いますが、ホイール部分を軽く水で流す程度であれば問題なく使えています。
ー活用シーンはどんな場面が多いのでしょうか?
私どもの現場ではやはり基礎工事につかう生コンクリートを運ぶことがほとんどです。
また、リフォームの現場など、仕上がっている状態の家の中の工事を行うこともあるのですが、そういう家の中で一輪車を使うシーンも実はあったりするんです。
内装を汚してはいけない状況の中で、手動の場合は押す力をこめたときに段差などで生コンクリートをこぼしてしまうことがあるのですが、電動でスムーズに押すことで余分な力をかけない分そういった心配がなくなりました。
ー取り付けの難易度やトラブルのサポートに関してはいかがですか?
取り付けも代理店にやってもらいましたし、目立ったトラブルは今のところ起きていないです。スロットルの取り付け部分がちょっと折れやすいので標準でスペアがついていれば嬉しいなと思います。
ー導入することで現場にどのような変化がありましたか?
とにかく運搬作業が格段に楽になりました。
今日いるメンバーにも初めて使ってもらいましたけど、かなり好評です。
どうしても他の誰かに来てもらうとその方にE-cat kitがついた一輪車を使ってもらい、私が手動の一輪車を使うことが多いので、作業員が増えたとき用にやっぱりもう一台欲しいですね。
(取材現場でも作業で初めてE-cat kitを使う方に「これ楽だわ〜!」「これに慣れるともう手動にもどれないね」という声をいただきました)
ー逆に要望や使いづらいと感じる点、改善点や期待する点はありますか?
現場によっては柔らかい地盤だと進みづらいこともあるので、タイヤがもうワンサイズ太いといいなと思います。
ー作業コストの軽減で、数値的に実感しているのはどんな部分ですか?
1mの区画に対して1回70キロ程度の生コンを運ぶのですが、大体50~60往復しています。
E-catを導入しているのは一台だけなので、トータルでの作業時間はそこまで変化はないのですが、疲労度は手作業の際の1/2になったので途中で休憩を挟むことが少なくなりました。その分作業が早く終わることはありますね。
ー効率化された時間やコストはどんなことに充てたいですか?
作業を円滑に早く終わらせて早く帰りたいですね。笑
疲労度も軽減されるし助かっています。
ー実際に使ってみてどんな現場にフィットすると思いますか?
私が仕事をしている基礎工事の現場にもぴったりですが、あとは家の周りの外構の現場とかは合うのではないかなと思います。
凸凹な足場の現場も多いし砂利や石を運んだりと一輪車を使うシーンも多いし、家の敷地内を細々と移動したりするのでこれがあれば便利じゃないかな。
ー今後どんな風に活用していきたいですか?
運搬が楽になったので作業効率を上げて早く仕事をこなせるようにしていきたいですね。
その点でE-cat kitは現在の機能でも十分すぎるくらい役に立ってますよ。
大変嬉しいご感想を聞かせていただきました。
栗崎建設様、作業の合間のお忙しい時間にありがとうございました!
実際に現場の声を聞いて、重量物の運搬のシーンでの課題解決に貢献できている事を実感しました。さらにさまざまな現場にお届けできるよう製品のアップデートや販路の拡大に努めてまいります。